私のディップ液との出逢い、それは1961年以来米国在住中北カルフォルニア、ユレカ市内の画材店でした。
たまたま画材を探しに入った店内でホクシアの花のデモンストレーションに出逢ったのです。
そのときの驚きは正に電光に打たれたような思いでした。

透明なクリヤーとピンクの花片が揺れて光ってまるでシャボン玉が花の姿に結晶したかのような、繊細なガラス細工のような花を見たときの感動は、今もまるで昨日のことのように思い出されて胸が高鳴ります。針金と液体で花を造ると云うこの奇想天外で斬新な、思いもよらないアイデアはアメリカならではの発想だと思いました。
それから数年間、母や姉妹と唯々夢中で花々を造り続ける内に、この素材こそ日本の手芸愛好者に紹介するべきではなかろうかという強い思いに押され、道が開かれて1969年に深い御縁を頂いて当時の東亜ペイント社にて素材のディップ液の製造が開始されることになりました。

当時、日本では香港フラワーを始め、手造りのリボンフラワー、ペーパーフラワー、布の花、粘土の花等々と多くの手芸愛好者達の花造りの全盛期で、この針金と液体で造る花はアメリカ生まれだと云うことで「アメリカン・フラワー」とネーミングされました。
それから40数年が経ち何事も道を極める日本人の手にゆだねられてディップアートと呼ばれるようになった花々は様々な高度の技術の開発によって見事に昇華することとなり、2013年には北海道、東京、東信、大阪、四国、沖縄を含む九州と、日本全国6ヶ所にて盛大なる協会展40周年を迎えることとなりました。
40数年前に私の心に落とされました、ひと雫の「樹脂液」が多くの愛好者の手に引き継がれて液体手工芸術として、幾久しく次世代の方々へと伝えられてゆきますことを深く期待し、また協会の尚一層の発展をお祈り致しております。

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