「永遠の生命…花に甦る火の鳥」

「永遠の生命…花に甦る火の鳥」

2005年協会展全国共通のテーマは「クリスタル・トーク」となりました。

地球の温暖化が声高になってもうすでに数年が経ち、毎年減少のきざしもなく、排気ガスの数値は増えるばかりー。
私達の生活を100年前に戻すことは不可能なこと、人類は一体どうすれば良いのでせうかー。
2005年度の作品創作に向って私の心はそのことで一杯でした。ふと、「永遠の生命」のシンボルである「火の鳥」が心に浮び、地球よ、花よ、小鳥よ、虫達よ、永遠なれ!との思いに満たされて、火の鳥フェニックスを創作することになりました。
ロシアの凍土ツンドラで氷原に翔ける幻の火の鳥は赤く燃え続ける炎の様な真赤な幻鳥です。日本では火山の火煙の中に出没する真白な霊鳥です。

宝塚にある手塚治虫記念館の門前にはコンクリートで出来た大きな黄色の姿をした赤い冠の火の鳥が飾られてありました。私は白い冠の火の鳥フェニックスが、
花の愛と癒しの炎の中から飛翔し、「永遠の生命」をもって地球を浄化し「悠久なる美しい地球」を守護する姿を表現出来ればーと、創作に我を忘れ祈りを込めました。

2005年 春