2014年の作品のタイトルは「花鳥の調べ」となりました。
毎年「花」プラス「工芸」の作品を心に決めていましたので、まず工芸は「黄バタン」と思い、生きている鳥を探しに神戸の「花鳥園(現:神戸どうぶつ王国)」に行きました。
「黄バタン」は白の中型のオウムで冠と翼の内側にレモンイエローの羽根をもつ美しい鳥です。金網の向こうの鳥籠の中に1羽だけ見つけました。「ウーチャン」という名の鳥でした。係員に頼み手に乗せたり翼の羽を数えたり、ゆっくりと観させてもらって「ウーチャンありがとう!じゃまたね。バイバイ!」と言った途端にサーっと左の翼を広げてバイバイをしてくれたのです。孫たちの幼い頃と重なって胸が熱くなりました。
神様の創造の素晴らしさ、人類のみならず生きとし生けるもの皆、神様のいのちを受けついで言葉もいのちに通ずるコミュニケーションであったのです。
花々の中に埋まって「生命の讃歌」を奏でる「花鳥の調べ」となりました。


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