「花の幻想譜・生命を紡ぐ」

「花の幻想譜・生命を紡ぐ」

2011年の協会展のテーマは「花を紡ぐ」となりました。

美しい金絲銀絲を織り込み、錦の布を紡ぐ様に花、花、花を紡ぎ続けて来た歳月をふり返ってみますとき、人は皆、各自の人生と云う一代絵巻を刻々とすぎゆく「時の機織」で生命の続く限り紡ぎ続けていることに気づくのです。
その絵巻の縦糸に紡ぎ込まれている神様の生命は、鶴の羽で織られた布の様に光り輝いて子々孫々の生命の中に織り込まれ紡がれてゆくのです。
花も蝶もその生命を子々孫々に伝えてゆこうと、その美しい姿を、香りを、癒しのエナジーを織り込んで紡ぎ続けているのです。
花々はその美しい花びらをよろこび一杯に開花し、甘い香りをふりまいて、その生命の全てを蝶達の生命の糧として与え、
そのあまぁーい蜜や、花粉をもらった蝶達は、一心に花々の生命を紡いでいるのです。ほんの一刻の生命を生きる花や蝶が不思議な阿吽の調和で、お互いの生命を紡ぎ合い、悠久の生命を継ぐ、その神秘を瞼の内に描くとき、花や蝶は美しい妖精となって夢幻のファンタジーの世界に飛翔するのです。自然の営みの中での神なる創造主の愛深く美しい摂理に胸を熱くする私です。
人の生命も異次元の生命も皆、創造主なる神様の生命そのものなのですからー。
花や蝶の美に感動する心を与えられていることへの感謝を重ねつつ、唯々、花々を紡ぎ続けているのです。

2011年 春