「花…煌めく夢の結晶」-花讃花
協会設立35周年を寿ぐ2008年の展示会、北海道から沖縄を含む九州支部までの全国共通のテーマが「花のドリーム」です。
ドリーム…夢…ゆめ…世界中の人々の、各々の人々の心に抱くゆめー。それは、希望にあふれる夢なのか、はかない幻の夢なのか、
遥か遠くに消え去ったけれど今も尚、息づく夢なのかー…。
夢とは何ぞやーと考え始めますと、何か実体の無い濃霧の中に踏み込んでゆく様な気がして、花で絵を描くことのむずかしさに行きあたります。
「夢」とは「眞・善・美」の世界なのでしょうか、求めても求めてもゆきつくことの出来ない現実の世界に人の心が追い求める夢なのでしょうか、
それとも、美しい光に輝く唯そのままで悦びに満たされる異次元の心の世界なのでしょうかー。
そんな想いの中で、ふと心に浮かんだ極楽鳥。
この世に40数種類も現存すると云われる「ふうちょう」の中でも、身近にみることの出来る天の国のシンボルである極楽鳥が
花々に埋もれて幸せの讃歌を舞う姿を表現出来れば…との想いを込めて、
日本の美しい秋と春の各三ヶ月を創作にあけくれて「花…煌めく夢の結晶」の誕生となりました。
2008年 春